アルロースとエリスリトールの満腹ホルモンへの影響

研究の流れ

対象者: 18名(男性5名)
BMI: 21.9±1.7 kg/m²
投与内容:
  • アルロース (25g)
  • エリスリトール (50g)
  • 水道水(対照群)
測定項目:
  • 満腹ホルモン (CCK, GLP-1, PYY)
  • 胃内容排出速度
  • 食欲関連感覚

研究目的

アルロースとエリスリトールによる満腹ホルモン放出への影響と、T1R2/T1R3受容体の関与を調査しました。

研究方法

無作為化対照二重盲検クロスオーバー試験を実施:

  • ラクチゾール(450ppm)の有無での比較
  • 13C-酢酸ナトリウムによる胃内容排出測定
  • 定期的な血液・呼気サンプル採取

主要な研究結果

アルロース・エリスリトール投与による効果:

  • 満腹ホルモン(CCK, GLP-1, PYY)の有意な放出増加(PHolm < 0.0001)
  • エリスリトールによる胃内容排出の遅延
  • 満腹感の増加(PHolm = 0.0190)
  • 予想食事摂取量の減少(PHolm = 0.0442)

研究結論

アルロースとエリスリトールは満腹ホルモンの分泌を促進しますが、この効果は腸内甘味受容体(T1R2/T1R3)を介さない経路で生じることが示唆されました。

研究タイムライン

臨床結果発表:2022年5月5日

参考文献

PubMed論文リンク

ブログに戻る