ラマダン期の糖尿病に対するアルロースの効果研究
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ラマダン期の糖尿病患者へのアルロース効果研究
研究目的
本研究は、ラマダン中の2型糖尿病患者における、アルロースの食後血糖値への影響を調査。アルロースは、フルクトースのC-3エピマーで、食後血糖値上昇の抑制効果が報告されています。
対象者
2型糖尿病(T2DM)患者12名が本研究に参加しました。
試験方法
10日間のパイロット研究として実施:
- 前半5日間:管理期間
- 後半5日間:アルロース摂取期間
- アルロース摂取量:イフタール前に8.5g
- 測定方法:持続血糖モニタリングシステム使用
研究結果
- 食後のピーク血糖値が有意に低下 (p < 0.01)
- グルコース曲線下面積(iAUC)の改善
- 目標範囲内のグルコース値検出時間増加 (p = 0.0032)
- 目標範囲超過時間の有意な減少 (p = 0.0015)
結論
アルロースの摂取は、ラマダン中のイフタール後における2型糖尿病患者の食後高血糖を改善する可能性が示唆されました。ただし、この結果は更なる研究による確認が必要です。